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Q1~Q6までございます。

Q1:足が幅広で、歩くと足の指の付け根が痛むのですが?

病名:開張足(かいちょうそく)


病態:足の裏の横アーチがつぶれて変形し、幅広の足になった状態を言います。足の前の方に体重がかかり、足の指の付け根の痛みが出ることがあります。また、長期間体重がかかり過ぎると中指のつけ根にタコができます。


対策横アーチを支えて開張足を矯正するインソールを用い、靴はつま先側に余裕のあるエクストラデプス・シューズを履く事で、痛みやタコは軽くなります。

開張足

横アーチがくずれて低くなり、足幅が広くなった足のこと。足裏の指の付け根にタコができ、前足部に痛みの出ることがある。

Q2:足の親指が外側に曲がって痛いのですが、靴で治りますか?

病名:外反拇趾(がいはんぼし)


病態:足の親指が外側に曲がった状態で、開張足の足によく見られます。足が幅広くなって、靴で圧迫されると、親指のつけ根の関節が赤く腫れ、痛みが出ます。


対策:変形を治したいのであれば手術をする必要がありますが、横アーチを支えて開張足を矯正するインソールとつま先側に余裕のあるエクストラデプス・シューズを履く事で、痛みやタコは軽くなります。

外反母趾

外反母趾

親指(母趾)が外側に曲がった変形のこと。開帳足の人がハイヒールや細い靴を履き続けると、母趾が靴で圧迫されて変形する。

Q3:足を蹴り出すときに、足の親指のつけ根が痛いのですが?

病名:強剛拇趾(きょうごうぼし)


病態:足の親指のつけ根の関節の軟骨が磨り減って、骨に骨棘という骨が出て変形した状態です。関節の動きが制限されているので、親指を無理に上に反らせようとすると痛みが出ます。


対策:親指を反らせなくても歩けるような硬めのインソールと、靴は靴底を船底型に加工して、足の指を動かさなくても歩けるロッカーソール・シューズで痛みが軽くなります。痛みと動きの制限が強いときは、手術をすることもあります。

Q4:足の人差し指と中指がしびれるのですが?

病名:モートン病


病態:開張足で横アーチがつぶれるために、足の中指と薬指の付け根に体重がかかり、中指と薬指にいく神経が腫れた状態で、モートン神経腫ともいいます。中指と薬指に痛みとしびれが出るのが特徴です。


対策:横アーチを支えて開張足を矯正するインソールを用い、靴はつま先側に余裕のあるエクストラデプス・シューズを履く事で、指の痛みやしびれは軽くなります。痛みの変化に応じて、横アーチを支える中足骨パッドの高さを調整することが必要です。

Q5:足の小指が痛いのですが、靴で治りますか?

病名:内反小趾(ないはんしょうし)


病態:足の小指が内側に曲がった状態で、開張足の足によく見られます。足が幅広くなって、靴で圧迫されると、小指のつけ根の関節が赤く腫れ、痛みが出ます。


対策:横アーチを支えて開張足を矯正するインソールを用い、靴はつま先側に余裕のあるエクストラデプス・シューズを履く事で小指の痛みは軽くなりますが、変形を治したいのであれば手術をする必要があります。

内反小趾

内反小趾

小指(小趾)が内側に曲がった変形のこと。外反母趾と同様に、開張足の人がハイヒールや細い靴を履き続けると生じる。

Q6:足の爪が食い込んで痛いのですが?

病名:陥入爪(かんにゅうそう)、巻き爪(まきづめ)


病態:靴による圧迫や深爪により、足指の爪の左右の端が曲がって、指の肉に食い込んだ状態が陥入爪で、爪全体が巻いてくると巻き爪になります。開張足の親指によく見られ、悪化すると指が赤く腫れて化膿することもあります。


対策:横アーチを支えて開張足を矯正するインソールを用い、靴はつま先側に余裕のあるエクストラデプス・シューズにより、足の指の圧迫が軽くなり、爪が食い込まなくなります。爪の切り方を工夫したり、ワイヤーで爪を矯正したりすることも有効です。

Q1~Q3までございます。

Q1:足の土踏まずがつぶれているのですが、放っておいても大丈夫ですか?

病名:扁平足(へんぺいそく)


病態:足の縦アーチがつぶれて、土踏まずが低くなった状態です。扁平が重度になって、かかとが外側に倒れると外反扁平足と呼びます。痛みが無いこともあるのですが、長年扁平足を放っておいて固まってしまうと、足の内側に痛みとタコができることがありますので、痛みの無いうちから対策を立てておくのがいいでしょう。


対策:縦アーチを支えて土踏まずを矯正するインソールを用い、靴はかかとがしっかりしたエクストラデプス・シューズで足をしっかりと矯正します。外反扁平足には、かかとを内側に傾けて矯正する内側ウエッジを追加します。

足部の3つのアーチと3点支持

足部の3つのアーチと3点支持

脚部には3つの立体的なアーチがある。縦アーチには、母趾球(親指のつけ根)とかかとを結ぶ内側縦アーチと、小趾球(小指のつけ根)とかかとを結ぶ外側アーチの2つがあり、横アーチは母趾と少趾の根もとを結んでいる。これらのアーチは、全身の重みを支えて安定を保つとともに、歩くさいに地面を蹴ったり着地したりするときの衝撃を和らげる働きを担う。また、足部の3つのアーチの支点となる母趾球・少趾球・かかとの3点支持で体を支え、バランスを保っている。

Q2:内くるぶしの前のほうが腫れて痛いのですが?

病名:有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)


病態:足の中心にある舟状骨(しゅうじょうこつ)が変形した状態です。内くるぶしの前が出っ張って赤く腫れ、痛みも出ます。舟状骨には後脛骨筋という土踏まずを持ち上げる筋肉が付いているので、扁平足になることもよくあり、子どもの扁平足の大きな原因になっています。


*対策:縦アーチを支えて土踏まずとかかとを矯正するインソールを用います。靴はかかとがしっかりしたエクストラデプス・シューズで足をしっかりと矯正します。外反扁平足には、かかとを内側に傾けて矯正する内側ウエッジを追加します。

Q3:若いころから足の甲が腫れて痛いのですが、最近痛みが強くなってきました。

病名:足根骨癒合症(そくこんこつゆごうしょう)


病態:足の中心にある足根骨といういくつかの骨が、生まれつき一部くっついている状態です。関節が十分に動かせないので、関節の軟骨が傷んでしまいます。


*対策:縦アーチを支えて関節が動かないようにするインソールを用います。靴は足を動かさなくても歩けるロッカーソールのエクストラデプス・シューズがよいでしょう。

Q1~Q2までございます。

Q1:朝起きてベッドから下りる一歩目に、かかとに激痛が走ります。

病名:足底筋膜炎(そくていきんまくえん)


病態:足の指のつけ根からかかとにかけてある、土踏まずを支えている足底筋膜という組織に、わずかな断裂と炎症が起こった状態です。歩いて体重がかかるたびにアーチが沈んで、足底筋膜に負担がかかり痛みが出ます。起床時の一歩目に痛むのが特徴ですが、これは寝ている間に修復されて短くなった足底筋膜が、体重をかけることでまた断裂するためです。


対策:縦アーチを支えて土踏まずを矯正するインソールを用います。靴はかかとのクッション性のよいエクストラデプス・シューズがおすすめです。

足底筋膜炎

かかとの足底筋腱の付け根に小さな断裂が生じて、歩き始めに痛みが出るのが特徴。歩行や運動で、足部に負担がかかることと組織が弱くなることで発生する。

Q2:ランニングしているとアキレス腱の付け根が痛くなりますが、ランニングを続けてもいいですか?

病名:アキレス腱周囲炎(あきれすけんしゅういえん)、アキレス腱炎(あきれすけんえん)


病態:スポーツなどにより、アキレス腱のつけ根に腫れと痛みが見られます。アキレス腱が硬くなっていることが多いのですが、靴による摩擦や圧迫も痛みを起こす原因と考えられています。


*対策:アキレス腱に負担がかからないよう安静にするのがおすすめですが、スポーツを再開するには、アキレス腱のストレッチを十分に行なって、走ってもアキレス腱に負担がかからないようにすることが重要です。

Q1~Q3までございます。

Q1:足首の捻挫をしたあと痛みが続いていますが、このままでいいのですか?

病名:足関節外側靱帯損傷(そくかんせつがいそくじんたいそんしょう)、前距腓靭帯損傷(ぜんきょひじんたいそんしょう)


病態:足の外くるぶしにある前距腓靭帯という腱に負担がかかって切れた状態で、足首の外側に痛みが出ます。単なる足首の捻挫と思って放っておくと、足首の不安定性が残り、痛みが慢性的になります。また、足首の関節の軟骨が磨り減り、変形性足関節症に進行することもあります。


*対策:足首に合わせて採型して作る装具で、足首を2~3カ月間固定します。固定するのでしばらくは不自由ですが、2~3カ月の固定により瘢痕組織という傷跡の組織が出来て、足首が安定してきます。

Q2:内くるぶしのうしろが腫れて、痛みが半年間続いています。

病名:後脛骨筋腱機能不全(こうけいこつきんけんきのうふぜん)


病態:土踏まずを持ち上げる役割がある後脛骨筋という筋肉に負担がかかって、わずかな断裂が起こった状態です。内くるぶしのうしろが腫れて痛みが出ます。進行すると土踏まずが落ち込んで扁平足となったり、足首の軟骨が磨り減ったりすることもあります。


*病態:初期では縦アーチを支えて土踏まずとかかとを矯正するインソールやエクストラデプス・シューズが効果的です。中期では装具で足首を固定する必要がありますが、さらに進行すると手術が必要なこともあります。

Q3:足首が腫れて変形して、最近片足を引きずって歩くようになってしまいました。

病名:変形性足関節症(へんけいせいそくかんせつしょう)


病態:足首の関節の軟骨が磨り減って、足首が変形を起こした状態です。足首が腫れて痛みが出ます。足が内側や外側に曲がる変形を伴うこともあります。


*病態:初期では足の変形を矯正するインソールと、足首を動かさなくても歩けるロッカーソールのエクストラデプス・シューズが効果的です。進行すると装具で足首を固定する必要があります。

(監修:お茶の水整形外科院長 銅冶英雄)